ぼくはママが安心する理由を知らない

ハルの日記帳

ぼくは、よく寝ています。

朝ごはんを食べて、少し遊んで、

ママが出かけるころになると、
ぼくはだいたいリビングにいます。

ママは出かける前に、
ぼくのことを何回も見ます。

「ハル、大丈夫かな」
と言います。

ぼくは大丈夫です。
だって、ここはぼくの家です。

ソファもあるし、クッションもあるし、
ぼくの好きな場所もあります。

でもママは、
なぜか少し心配そうです。

ママが出かけると、
家の中は静かになります。

ぼくは
いつもの場所で丸くなります。

そして寝ます。ただ寝ます。

でも、あとでママは言います。
「ハルが寝ていて安心した」

ぼくは少し不思議です。
ぼくは、ただ寝ていただけです。

おすわりもしていません。
お手もしていません。

りっぱにお留守番を
がんばっているつもりも、あまりありません。

ただ、眠かっただけです。

リビングにある小さな目みたいなものが、
ぼくのほうを見ていることがあります。

ママは、外にいても
ぼくを見ているみたいです。

ぼくにはよくわかりません。

でも、ママが安心するなら、
ぼくは今日も寝ていてあげようと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!