
ごはんの時間が近づくと、
ぼくはなんとなく落ち着かなくなる。
まだママはキッチンに立っていないし、
お皿の音もしていない。
でも、そろそろだと思う。
ソファで寝ていても、
なんとなく目が覚める。
そして、ゆっくりキッチンの方を見る。
まだ準備は始まっていない。
でも、ぼくは知っている。
もうすぐだ。
ママはいつも、だいたい同じ時間に
ごはんを用意する。
だからぼくは、
なんとなくその時間を覚えている。
キッチンに近づいて、
ママの様子を少しだけ見てみる。
まだみたいだ。
仕方がないので、
もう一度ソファに戻る。
でも、完全には眠らない。
耳はキッチンの方を向いている。
そしてそのうち、
カチャ…とお皿の音がする。
ぼくはすぐに立ち上がる。
やっぱり。
ぼくは知っていた。
ごはんの時間は、
だいたいわかる。
