犬が入ってほしくない場所に行けないだけで家の中の安心感はかなり変わる
ことり
ことり歩
「ハル」
名前を呼ぶと、小さな足音が近づいてきます。
特別な用事があるわけではありません。
ただ呼んでみただけ。
それでも、
こちらを見上げる目と、少し揺れるしっぽ。
それだけで、部屋の空気が少し明るくなります。
用事があるわけでもなく、ただ名前を呼んでみる。
すると、ハルはこちらを見ます。
何かを期待しているような顔。
その表情を見ていると、思わず笑ってしまいます。
ハルは言葉の意味を理解しているわけではないかもしれません。
でも、自分の名前を呼ばれていることは分かっています。
呼ばれたことが嬉しい、
そんな様子が伝わってきます。
静かだった部屋に、小さな足音が響きます。
その音が加わるだけで、空間にやわらかな動きが生まれます。
誰かがいるという安心。
それは、音のない静けさとは少し違う温かさがあります。
「ハル、こっちおいで」
「今、しっぽ振ったね」
そんな小さな言葉が、自然に交わされます。
特別な会話ではありません。
でも、そのやり取りが、家の空気を少し柔らかくしてくれます。
名前を呼ぶということは、
そこにいる存在を感じることなのかもしれません。
呼んで、目が合って、小さな反応が返ってくる。
それだけで、心が少し温かくなります。
名前を呼ぶ。
ただそれだけのこと。
でも、その小さなやり取りが、
部屋の空気を少し明るくしてくれます。
今日も「ハル」と呼ぶと、小さな足音が近づいてきました。
その音を聞くだけで、静かな安心が広がっていきます。